朝5時前後だったろうか、まずは体温を計測。
茶臼小屋で頂いた体温計は遠慮なし。
38度
帰宅確定
抗原検査では陰性の結果だったが、発熱後の信憑性は低いとのこと。ロキソニンで業務遂行が可能なレベルまでは体調は持っていけるかもしれないが、コロナの可能性がある以上、人が集まるところには行けない。
ここで車の中で生活しながら業務を行うということであれば誰に関わることもなく1人だが、幸いにも妻と息子は実家に帰っているので、家には誰もいない。家に帰って、布団で寝ながら人間らしく生活した方が体によさそう。
代表に連絡を入れ、いよいよ帰宅開始。静岡ICのこれからたくさんの選手を迎え受けるだろうファミリーマートで帰宅の準備。静岡より、逗子の自宅へ。
長かったような、短かったような。
充実していたけど、不本意のような。
夏が終わったような、終わってないような。
そんな思いで車を走らせる。走行距離も1000kmを越え1300kmに近づこうとしていた。

が、終わらなかった。まだ終わらなかった。こんなもんで終わるTJAR追っかけではなかった。
ロキソニンの偉大な力で熱も抑えられている。そして昨日寝たので意識もしっかりしていた。順調に高速道路を進み、もう少しで下道への出口。ゆるい右へのカーブを抜けて料金所を越えればいつもの海が見える国道134号線へ。ハンドルを右に切る。いつも通り車は右に曲がりはじめ、いつもどおりの風景を見ながら、やるせない気持ちでいつも通りの家に帰って、、、という流れのはずだった。
が、なぜだか車が右に曲がらない。ハンドルを右に切っても曲がらない。仕方ないので左に切ってみるが左にも曲がらない。あっと思ってから一瞬のゆったりとした時間が流れる。バンっと火薬の匂いと共にエアバックが飛び出す。車の前面が壁にぶつかり、くるっと車体は後ろ向きになり停車。
まずは110番。どこですか?と聞かれる。困る。どこと言われても、自宅の最寄りの料金所がどこかなんて名前を覚えていない。困っていると、後ろを走っていたトラックのおじさんがやってきて現在地など教えてくれ警察に場所を説明する。
道は一車線の一方通行、料金所に向かう車が今にもやってきそうだ。車は煙をあげている。エアバックが開いたこといよる火薬の煙なのか、それとも、、、何はともあれエンジンを再度かけ、車を脇に移動する。そして車の後ろで待機し、警察とレッカーを待つ。
しばらくすると警察が到着。事故状況を確認され、事故原因はスリップとのこと。料金所へ向かうゆるいカーブ。ここでは多発している事故らしい。確かに改めて車道を足で触ってみるとツルツル。逆によくこれですべらず車は走れるものだなと感心。時速約60-80kmで本気の正面衝突。軽自動車などなら足を挟んで切断してもおかしくなく、ほんと無傷でよかったと警察からも無事を奇跡的と説明される。

その後、車と自分はレッカー車でまずは最寄駅に運ばれる。車はそのままレッカー会社の保管所へ。自分はタクシーで運ばれる。無言の帰宅。。。
命はまだある、健康な体もまだある、いつもの家に到着、いつも通りにまた戻れるだけでもまだよし。気持ちを切り替えていこうとタクシーの中で考えていた。
家の玄関の門を開け、家のドアを開け、いつもどおりの部屋の光景、いつもどおり片付けをして、、、の予定が、が、まだまだまだ終わってなかった。
あ、車の鍵(家の鍵付き)レッカー会社の人に渡したままだ。。。妻は子供を連れて実家に帰っている。。。あーーーー。
お休み中の不動産屋さんに事情を説明し鍵を持ってきてもらい、鍵を待つ間これから外出しますというお隣さんに声をかけ軒下で待たせてもらい(台風の影響で雨が、、、)、ようやくいつもどおりへ。。。
いつもどおりのことは、突然いつもどおりでなくなるわけで。だからこそ助け合ったり、励ましあったり、根性で頑張ったり、、、最後までTJARっぽいじゃん。。。いやTJARとあまりにもかけ離れた出来事ばかりだからこじつけたいだけ。


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