日本の山の成り立ちを学ぶ

 

 
夏が終わるとなぜ山ができたのか2年に1回くらい知りたくなる。そして今年はその年でした。何冊か本も持っているんだけど、今回はわかりやすそうなNHKスペシャルの番組”列島誕生 ジオ・ジャパン”を視聴してみた。そしてその復習的にこちらの本も読んでみた。
NHKスペシャル 列島誕生 ジオ・ジャパン 激動の日本列島 誕生の物語

NHKスペシャル 列島誕生 ジオ・ジャパン 激動の日本列島 誕生の物語

  • 作者: NHKスペシャル「列島誕生ジオ・ジャパン」制作班
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2017/08/12
  • メディア: 単行本
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 日本列島の成り立ちを4つの事件で説明してる。

ユーラシア大陸からの分離
– 2500万年前、太平洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むことで、大陸プレートの東端が引き裂かれ、そこに水が流れ込んで日本海となる。引き裂かれた大陸は、観音開きのような形で島(東日本と西日本)となる。
– 主な証拠として、岐阜の飛水峡、ロシアのハバロフスクで同じ地層が見つかっていることや、 過去の地磁気が東日本と西日本で違う。
 
火山島の衝突
– 伊豆沖合の火山島が、フィリピン海プレートとともに北進。現在の西日本の端に衝突し、や伊豆半島を形成。山梨の櫛形山地、御坂山地、丹沢山地が生まれ、流れ出した土砂が関東平野のもととなった。富士山もこれが影響し誕生した。
 
世界最大規模のカルデラ噴火
– 1400万円前フィリピン海プレートの衝突により、紀伊半島でカルデラ噴火が始まり、南北40km にわたる半円形のカルデラができた。地下に残ったマグマは冷え固まって花崗岩となりその浮力で大地が持ち上げられ山地ができた。同様に西日本の広域(四国や九州)で同様のことが起こった。
– 主な証拠として熊野の巨石群が、紀伊半島の地下の巨大な岩(神奈川県ほどの大きさ)にそって見ることができる。
 
山国を作り上げた「東西圧縮」
– フィリピン海プレートが、300万年前に北向きから北西向きに移動方向を変えた。それとともに太平洋プレートの沈み込むラインが日本列島に近づき、東西圧縮が始まった。東日本に西向きの力がかかり、陸地は急速に隆起、山々ができあがった。東北の山、新潟の山、日本アルプスもこれによる。
-主な証拠として、八海山山頂にある河口でしかみられない石、南北で向きが違う房総半島の地層などがあげられる。

かなりわかりやすく、そして面白い。ただ山がというよりも日本列島がどうやってできたのか?という点にフォーカスされているので、XX山の成り立ちは、、、、といった説明ではく、ざっくりと東北の山は、丹沢山地は、、、といった理解が深まる。 

もっと専門的にという人はこちらかな。。。程よく専門的で、程よくわかりやすい。まず地球レベルでなぜ山ができるのか、そして日本の山は、という流れ。専門用語が多いので最初は戸惑うけど、ちゃんと読めば理解できる。そしてこちらを理解すると、NHKスペシャルの方の一歩進んだ視点で見ることができる。

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)

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こういった知識があると、また山に行った時に違った視点で楽しめるんじゃないでしょうかね。まあだいたい2年で忘れちゃうんですけど、、、(忘れないために今回は内容をちょっとまとめてみました。)

 

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