UTMF レビュー4 区間編

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START-A1

TJARのK内さんを発見してしばらく並走。普通だったら長い林道で飽きそうだったけど、出版された本の話や、最近のレースの話などをして楽しく進むことができた。作戦通り、それなりに前方で頑張り、WSはスルー。

A1-A2  

天子ヶ岳が強敵と聞いていたのでエイドでしっかり腹ごなし。登り始めてしばらく経つと、こ、腰が、、、骨盤を立てる動きをするとビキビキっていう痛みが。。。こ、これはまずい。いや、なんか予感はしていた。腰に疲れが溜まってるなーって、でもまさか今ここでそれいらなくないすか。。。しばらく息子と会えないので、この週はたくさん抱っこし過ぎていた。。。おかげで登りが全然進まない。進めない。まあおかげで特に意識しなくても体力温存はできた気がする。そしてこの腰痛はA6あたりまで続き、突然の解消。体の不思議といえばそれまでだけど、他がもっと痛くなり始めたからじゃなかろうかと。。。(ちなみにゴール後、足の筋肉痛を抑える薬を塗って筋肉痛を抑えたら、すぐ腰痛くなりましたww)

A2-A3 

ふもとっぱらにキャンプしにきた時1度だけ走ったことがある区間。思い出せるかなーと思いながら走るも、暗くて全くわからず。何度か水たまりにはまる。
A3エイドではお仕事中のT中鬼軍曹がカメラマンのお仕事でいらしたので軽くご挨拶。エイド出発のタイミングで太鼓がドンドンとなっていた記憶があり、その後登りの途中ずっと聞こえていた気がしたけど、あれは本物?それとも幻聴?

A3-A4 

コースの記憶ほぼなし。外人さんで登りはパワーウォーク、平地と降りは走りという進み方をしている人がいた。登りはめちゃめちゃ早くて、平地と下りで追いつくというのを何度か繰り返していた。それにしても徹底して登りは走らない。ほんの0.1度の傾斜が5m続くだけでも走らない。いや、そんだけの力量あったら余裕で走れるでしょうよと言いたくなるけど、まあここで議論するのも場違いなのでそっとしておいた。不自然なまでの徹底ぶりをひたすら観察しながら進んだ。
A4のエイドでTJARのA宮さんが他の選手のサポートで入っていらして、応援してもらう。ドロップバック作業もスムーズに進み異常なし。装備は靴だけ交換。悩んだ保温着だったけど今のままで十分いけるという判断。持ってきたカップヌードルは食べ過ぎかなと思ったけど、結果は食べて正解。一口食べると暖かいスープが身にしみて、あっというまに完食。エイドのおかゆもついでに食べてしまった。

A4-A5

たくさん食べた後のロード。少し心配だったけど、それよりも眠気のピークが問題だった。眠くて眠くてkm7’00’’以下の鈍行だった。女子上位の方がいらしたので、山の走りを見てみたいと思って粘ろうとするも眠気に勝てずパスされる。なぜここで早々にカフェインを投入しなかったのか。失敗。
ここのエイドではマッサージをついついのんびりと受けてしまった。左足膝に違和感があったので10分ほどでお願いする。最初右足をずっと触っていたので、早く出なきゃいけないという焦りで耐えきれなくなって「逆ですよ」といったら、右と左のズレをチェックしてマッサージするんですと説明される。なるほど、そんなにいうなら効果あるんだろうなと我慢する。5分後、、、あっという間に違和感がなくなってました。プロでした。すみません。ありがとうございました。

A5-A6

ここもロードが眠くて眠くて。しかも雨も降るわ降るわで。一番辛い区間だったかも、止まるための言い訳を探しながら走っていた。ちょっとお腹減ったから止まりますとか、ちょっとシャツの位置直したいからとか、なんか靴紐きつくないとか、止まる理由ばかりを考えている自分。そんな状態でどうやって走りきったのかは不明だが、まあエイドには無事着いていた。予定ではA4-A6は一番楽だろうと思っていたけど、眠さと、大雨で全然そうじゃなかった。

A6-A7

30時間切りに向けて、逆算をはじめた。ギリギリ間に合いそうな気がするが、100kmも超えたし時間に余裕を持ちたいのでスピードアップをしようと頑張り始める。幸い腰痛問題で登りの足はだいぶ残っていたので、登りはとにかく速いパワーウォーク。フラットと降りは走る。これを徹底して繰り返すというルールで進んだ。ん、これってどっかで通りすがった外人さんそのまんまじゃん。。。悔しいので多少の傾斜は頑張って走った。

A7-A8

この区間は結構大変だった気がする。何度も登ったり下ったり。途中に明確な目標となるような地点がないこともその要因かも。このあたりで周りの選手達と30時間切りできますかね、ギリギリいけますかね、なんて話をし始めたからどうかはわからないけど、みんなすごいスピードあげはじめて、あっという間に置いていかれた。おーい。。。A8エイドで追いついて、再び30時間切りやりましょう的な話をする。みんな颯爽と出発。またしてもあっという間に置いてかれた。。。

A8-A9

ここまできたら30時間切りやるしかない。もうゴールまで止まりません的なある人の名言が頭をよぎる。杓子山の登りはトレランっていうより、山登り。岩場なども多数あり、上半身も思いっきり使って岩や木をガシガシ掴んでよじ登って進む。これは好きなやつ。途中雪が降り、かなり寒かったみたいだけど、楽しかったし、集中してかなりのスピードで進んでいたので全然気にならなかった。
登りきる前にさきほど置いていかれた皆さまに追いつき、雪が積もり始めていたのでこりゃ中止かもしれませんねという話を少しして、そのままパス。雪は次第に積もりはじめていったが、すぐに下りに入れたのでギリギリセーフだった。(その後かなり積もっていた)ここからの下りがまあひどい。。。どうみても転ぶしかないでしょ的な角度とヌルヌルのトレイル。周りに手で掴めそうなロープや木すらない場所も多数。
転ぶってことは自分をコントロールできていない状態。怪我のリスク大。こけた時の体への負担大。ということを考えると、こけるくらいならめちゃめちゃ慎重に進んだ方がいいと思っている人で、普段から絶対転ばないように進む方なんだけど、それでも3回くらい大コケした。いや、無理だなー。
って思ったら途中めちゃめちゃ速い人がいて、足が滑る前に、次の足がでて、その足が滑る前に、次の足がもうでているみたいな。いやーすごかったけど、ちょっとさすがにそれは真似するのは自重しておいた。

A9-A10

最後のエイド、めちゃくめちゃ寒い中、めちゃめちゃ美味しい吉田うどんをいただいて出発。なんか中止なりそうな雰囲気は感じていたけど、30時間切りのための時間も体力も気力も装備もあったので絶対ゴールという強い意志を持って出発。パワーウォークで登って、登って、登りまくる。あと11kmだから出し切ってもOKだと思うと気軽だった。あっという間に頂上。ボラの人にあとは下りだけでーすと言われホッとする。
この辺りから天気が良くなり、下りの途中では河口湖の湖面に太陽の光が反射して、山の中の道まで届いていた。これまでずっと降り続いていた冷たい雨と雪はなかったかのように晴れていた。ゆっくりゆっくり、丁寧に楽しみながら下りを進んでいった。
下りきったところで初富士山。ここでようやく登場。いままでどこにいたんですかと。そのまま河口湖畔をぐるっと回って、河口湖大橋へ。河口湖の向こうにはゴール会場と富士山が綺麗に見える。最高の気分で走れた。自分史上最高に気持ちいい走りだった。
ゴール直前、不思議と自然に涙が少しだけでてそのままゴール。ゴール地点にいた鏑木さんに抱いてもらって、少しだけ話をして終了ー。ゴール地点は他選手のサポートに来ていた人たちにも声をかけてもらって、よかったよかったと。。。

 

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